あー、この前僕も足りなかった。
何が?
ナイキ ヴェイパーフライを見つけたんで買おうと思ったら2000円足りなかった。
今回は2000万円足りない話ね・・・
というか、ヨシオは4本足だからあと2万円以上足りないんじゃないの?
やべ、忘れてた。
1)2,000万円足りなくなるのは本当か
2)年金は破綻するのか
結論から先に言いますと
1)確かに年金だけでは不足します。
2)すぐには破綻しません。
この問題について解説と対処方法を話していきます。
金融庁の意見書で 老後「2,000万円不足する」と言われてましたがその言葉だけが独り歩きしています。本当なんだろうかと皆さん思っていませんか?
私が以前読んだ本がわかりやすかったので、参考にさせていただきました。
「人生100年時代の年金戦略」田村正之 (著)
1)確かに年金だけでは不足します。
まず年金問題について金融庁の意見書をまとめると、高齢無職世帯の毎月の不足額が平均5万円です。老後20~30年の人生があるとすると、不足額の総額は単純計算で1,300万円~2,000万円になると言われています。
ここではタイプごとに検証してみました。
A: 会社員と専業主婦
B: 会社員の共働き
C: 自営業者
それぞれの支出と収入を表にしました。
50歳の夫婦を想定
仮定:95歳まで生きると想定します(国立社会保障・人口問題研究所が予測した平均寿命は、2050年時点で男性93歳、女性は98歳なので、この中間の95歳までとします)
支出 | 収入(年金のみ) | 差額(不足分) | |
普通の生活 | 1億360万円 | ||
A:会社員と専業主婦 | 7,128万円 | 3,232万円 | |
B:会社員の共働き | 9,072万円 | 1,288万円 | |
C:自営業者 | 4,212万円 | 6,148万円 |
支出の説明です。
【普通の生活】とは?
年金受給者夫婦(65歳~)の1か月の支出は 約26万円
30年で 26万×12ヵ月×30年=9,360万 予備費500万×2=1,000万円
支出合計 1億360万円
収入(年金額)の説明です。
A:【会社員と専業主婦】
会社員 (厚生年金と基礎年金)と専業主婦(基礎年金のみ) 平均22万円
年金 22万×12ヵ月×30年×0.9=7,128万円
B:【会社員の共働き】
夫16万、妻12万として計算
年金 28万×12ヵ月×30年×0.9=9,072万円
C:【自営業者】
13万円は夫婦の基礎年金
年金 13万円×12ヵ月×30年×0.9=4,212万円
注:0.9は現役世代の平均的な所得に対する年金の比率 将来的に現状より1割前後減る計算になっています。(厚生省の財政検証より) この説明は難しいので物価と年金支給額の比率です。あまり深く考えなくもいいです。
95歳 やばい私 生きるかも
きっと100歳超え
足りるかな?
年金だけでは不足しそうですね。
ただし
不足額は各々の収入・支出の状況やライフスタイル等によって大きく変わってきます。そのために
長く生きることに応じて資産寿命を延ばすことが必要になってきます。
※資産寿命とは「生命寿命」や「健康寿命」と関連して 老後の生活をしていく上で、 これまで形成してきた資産が尽きるまでの期間。
総務省のデータでは年金平均受給額が約22万円程度となっていますが、世の中にはもっと少ない年金で生活している人もたくさんいます。食費や光熱費といった最低限必要な生活費部分はそれだけでも賄うことができたという人もいます。
私は月10万で生活するわよ!
ここで重要なことは
長寿化が進んでいく中、年齢別、男女別の平均余命などを参考にしたうえで、老後の生活において公的年金以外で賄わなければいけない金額がどの程度になるかを考えてみることです。
では、こうした老後の資金の不安に対して、どのように対処すればよいのでしょうか。調査によれば、
「現役で働く期間を延ばす」
「生活費の節約」を挙げる回答が多いですが、このほかに約3割の方は
「若いうちから少しずつ資産形成に取り組む」を挙げています。
この本では、企業年金やiDeCoを上手く活用することを勧めています。次に
2)年金は破綻するのか
運用は大丈夫でしょうか?
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用しています。
以前運用が悪いと叩かれたことがありましたが、運用状況を見てみましょう。
2019年では 収益率+3.02%(年率) 収益額+67.9兆円(累積)となっています。
どうですか、皆さん?
年金財政は一般的なイメージより好転しつつあります。
年金を将来もらえないなら払わないという人がいます。
人生100年時代と言われていますが、本来長く生きることは喜ばしい事(長寿)なのに、いつまで生きるかわからない事が大きなリスクだと思っている人さえもいます。
しかし、貯金も一切せず65歳になって、年金だけで一生安泰と考えている人がいるとは思えません。また65歳になって急に焦ってもその不足分を補う方法があるのでしょうか?
そうならないためにはまず、自分のタイプを確認することが必要です。
また年に一度の年金定期便にて年金額の確認をしましょう。
その不足分はどうするのか?
年金開始時期の選択や働き方でかなり変わります。
公的年金について、3つの選択があります。
- 主にパートで働く主婦について130万円の壁を超えて年金加入で働くべきか。
- 60歳を超えても公的年金に加入した上で働くべきか。
- 年金支給開始時期は繰り上げするか繰り下げするべきか。
この3つをさまざまに検討した上で、ほとんどのケースにおいて
なるべく公的年金を活かした方が得になると著者は述べています。
すなわち、パート主婦も60歳超の人も公的年金に加入した方がよく、年金支給開始時期は繰り下げる方がよいです。
多くの例外を想定した上で、ほとんどの人が当てはまるであろう『正解』を提示していますので、読者の悩みに答えを出す1冊となっています。
最後にそもそも年金とは何なのか
→ 年金は人生のリスクに備えるお得な総合保険
老齢のリスク=長生きで老後資金が途絶えてしまうこと・・・「老齢年金」
障害のリスク=病気やケガで働けなくなること・・・「障害年金」
死亡のリスク=一家の大黒柱が亡くなった時に遺族の生活を守ること・・・「遺族年金」
人生の3大リスクから生活を守るための仕組みです。
年金の本質は「保険」であることを忘れてはいけないと述べています。
年金は
人生の三大リスクをカバーする有用なものです。
インフレリスクにもある程度対応しています。年金財政がすぐに破綻することはあり得ないでしょう。GPIFの運用もその持続性に大きく寄与しています。財源の半分が税金であることなど、未納がいかに損なことであるかが理解しましょう。(年金財源の大半は保険料と国庫負担(税金)です。)
まとめ
政府は、「年金制度」は100年持つと言っていますが、100歳まで何もしないで・貯金もしないで安泰です。などとは言っていませんし、それは普通に考えたら分かりますよね。
そして、これは政府が急に言い出したことではないです。
ファイナンシャルプランナーの立場として、年金だけでは不足するのは以前から認識していました。
したがって、報道に惑わされるのではなく、年金がいったいどういうものなのかを正しく理解することがまず必要です。そのうえで、自分の将来の生活にかかる費用を考えて、必要であれば現役時代から貯蓄や投資で蓄えることです。そしてもし、60歳を前にしてその蓄えが不十分であるということなら60歳以降も働くか、もしくは生活の無駄を無くして生活費を抑えることが必要になってきます。人生100年時代の年金戦略 田村正之 (著)
という書籍を参考にしています。
老齢、障害、死亡 犬にも3つのリスクがあるね。
もう一つあるわ。
なんだっけ?
飼い主に捨てられるリスク
・・・