2040年の未来の会話
おっと充電しなくちゃ
充電器:「ピッ ジュウデンカンリョウデス」
おばあちゃんが若かった頃はスマホの充電に1時間以上かかったもんじゃ
えー! 信じられない!
電気自動車なんか一晩中充電しなきゃならんかった
そんなのゴミじゃん
なんで私だけ おばあちゃんの役やんなきゃならないのよ!
将来1秒でスマホの充電ができるようになれば・・・。
そのような電池ができたら便利で楽ですよね いつかはできるのでしょうか
遠い未来 いえ、もうそこまで来ています。
今日はそんな未来のスマホの電池や部品を作っている企業を紹介します。
村田製作所です。
村田製作所は京都に本社を置く電子部品のメーカーです。今日はその会社の紹介と村田製作所が作っている全固体電池について今後私達の生活がどのように変わるのか調べて見ました。
会社概要
社名 | ㈱村田製作所 (6981) |
会社設立 | 1950年12月 |
代表者 | 代表取締役社長 中島 規巨 |
決算期 | 3月末 |
資本金 | 694億4,400万円 |
所在地 | 京都府長岡京市東神足1丁目10番1号 |
事業内容 | コンポーネント(コンデンサ・圧電製品など)、 モジュールの電子部品並びにその関連製品の開発及び製造販売を 主たる事業としています。 |
HP | https://www.murata.com/ |
株価と業績
株価:6,597円 (8月19日)
業績
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経営利益 | 当期利益 | 1株配当 |
2021.3(予想) | 1,430,000 | 210,000 | 212,000 | 150,000 | 110円 |
2020.3 | 1534,045 | 253,247 | 254,032 | 183,012 | 97円 |
2019.3 | 1,575,026 | 266,807 | 267,316 | 206,930 | 93.3円 |
単位:百万円 |
2020年売上高が1兆5,340億円(前期比2.6%減)、営業利益が2,532億円(同5.1%減)と減収減益でした。21年3月期連結業績予想は、売上高1兆4,300億円(前期比6.8%減)、営業利益2,100億円(同17.1%減)としています。原因としてコロナウィルスや米中の貿易摩擦の影響があるとしています。
村田製作所の歴史
会社名にあるように1944年に創業者の村田昭氏が京都市市内に会社を設立しました。
陶器を作っていた村田製陶所という町工場でした。
当初は焼き物を作っていましたが戦後ラジオが流行しだした頃にラジオ部品のコンデンサを作りはじめ、それからは様々な電子部品を開発・販売し今では日本の電子部品業界のトップを走っています。
創業から三代に渡って創業家から社長が続きましたが、先ごろ中島氏に社長が交代しました。
創業家の出身者以外が社長になるのは初となります。
世界トップシェア
主力商品はセラミックスコンデンサーで、世界随一のシェアを占めています。
村田製作所が世界トップシェアを誇る部品は数多くあり、ノートパソコンなどで使われている衝撃・振動を検知するショックセンサーのシェアは95%に達し、家電、通信機、パソコン、自動車電装品などに搭載されるセラミック発振子と呼ばれる部品は75%、携帯電話機などで使われるSAWフィルターや、近距離無線通信モジュールなど通信関連の部品も55%以上のシェアを持ちます。
これだけ幅広い製品を支えるとなれば、もはや電子機器は村田製作所の部品なしでは動かない、といっても過言ではないです。
そして現在最も注目されているのが次世代バッテリー「全固体電池」(ソリッドステートバッテリー)です。リチウムイオン電池の電解液を固体電解質に置き換えたものです。
リチウムイオン電池にかわる充放電可能な次世代の充電池として、全固体電池の研究開発が世界的に進められています。その中で一歩進んでいる日本の企業の中で先日、村田製作所は2020年度下期にも全固体電池の量産化を始めるとのニュースがありました。IoT(モノのインターネット)機器などに採用されることになりました。
スマートフォンやパソコンなどのIT機器類に搭載されているものは現在ではほとんどがリチウムイオン電池です。電気自動車(EV)もリチウムイオン電池を使っています。
現在一般的なリチウムイオン電池を用いたスマートフォンだとフル充電に時間がかかりますが、全固体電池なら数分で充電できるようになる可能性があります。あるいは、充電器にピッとタッチするだけで充電できるようになるかもしれません。
もし1秒で充電できるのであれば、長時間動作を可能とする大容量な電池を搭載する必要はなくなります。そうすると電池の容量は小さくてもいいですから、機器のサイズも小さく軽くできます。また、小型化は資源の節約につながりますし、無駄なエネルギーを使う必要もなくなります。環境に対するメリットも大きいです。
全固体電池の特徴
- 安全性が高い・・・リチウムイオン電池は液状で燃えやすいので液漏れすると発火するおそれがあります。2016年にはサムソンのスマホが相次いで爆発し社会問題にもなりました。全固体電池は発火などの危険性が小さくなり、リチウムイオン電池よりも安全に使用することができます。
- 温度の変化に強い・・・低音にも高温に強い
- 寿命が長い・・・劣化しにくい
- 出力を高められる・・・高い出力が可能になった
- 形状の制約が少ない・・・用途に合わせて形状を変えられる
今あるリチウムイオン電池のデメリットとして充電に時間がかかる、適切な管理をしないと発火の可能性がある、液漏れを起こす可能性があります。
これらの問題を根本的に解決する新タイプの充電池として世界的に注目を集めているのが、不燃性の固体電解質を用いた全固体電池です。
全固体電池には2つのタイプがあります。
薄膜型とバルク型です。
・薄膜型は小型の電化製品向けで実用化は出来ています。
・バルク型は安全性に問題がありまだ実用化されていません。
他の企業
トヨタ・・・2019年1月にパナソニックと手を組み、バルク型の全固体電池を搭載した電気自動車をオリンピックに合わせて発表するとの事です。トヨタはハイブリッド車にニッケル水素電池を搭載しており、リチウムイオン電池を採用していませんでした。(最新型は除く)
2019年の走行実験は成功しており、実用化できれば電気自動車へのシフトができそうです。
自動車業界ではポルシェも全個体電池の電気自動車を出すと言われています。
TDK・・・小型サイズの全固体電池“CeraChargeTM”を製品化しました。ウェアラブル・IoT機器の使用に使われています。今後さまざまなサイズ・容量の次世代製品を開発中です。
※ウェアラブルとは「身に着けられる」という意味を持つ言葉で、衣服や腕、首などに装着可能なIoT機器やコンピューターのことを指します。例:Apple Watch、ゲーム用ゴーグル
村田製作所の強み
それは主力商品の積層セラミックコンデンサーに代表されるように圧倒的な開発力です。
データ通信も間もなく4Gから5Gに代わりますが、この5GによりさらにIoT化が進んでいくことが予想されます。その5Gに欠かせない部品のほとんどに村田製作所のものが使わています。
日本の多くの企業が韓国や中国に追い越される中、村田製作所は常に先を見て新しいものを生み出し続ける姿勢と長年培って来た技術力を持ち続けています。
そして今回紹介した、全固体電池です。量産化ができるとますます村田製作所は発展していくことが予想されます。
まとめ
リチウムイオン電池を使っているモノは私達の周りに多く存在しています。
スマートフォンやノートパソコン、ゲーム機、ドローン、電動歯ブラシ、電気自動車や人工衛星まで
あらゆるものに搭載されています。暮らしの中の電池
全固体電池が量産されると、これらに革命がおこります。例えば電気自動車は一気に普及するでしょう。もっと様々な製品に使われるでしょうし、今は存在しない新たな発明品も生み出されるに違いありません。
その製品を作っている企業が日本にあることは素晴らしいことです。これからも村田製作所には世界を牽引してほしいです。
全個体電池ができたら何に利用するかが大きなビジネスチャンスね
冷めないどんぶりはどうだ。ラーメンがいつまでも温かい
早く食べなさい
電動テーブルナイフはどうだ。電気ノコギリでステーキをカット
皿まで真っ二つだわ
電動ストローはどうだ。ポンプでジュースが飲める
咳こんでブハーッてなるわ
ていうか、食べ物から離れられないの?
おなかがすいていたもので。全個体カレーはある?
カレールーのことね・・・