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ETF 基本の「ん」を解説します。

kyoko

今日は基本の「ん」
3回シリーズの3本目ね

映画だとヒット作が出ると続編の2が作られ

3でこける、みたいな

ヨシオ
kyoko

うるさい
トイ・ストーリー3は最高だったわ

男はつらいよ 3は?

ヨシオ
kyoko

寅さんは48まである
ハートが強すぎる

ETFも48回連続シリーズ行こうか

ヨシオ
kyoko

「読むのもつらいよ」

座布団一枚

ヨシオ

前回はETFの選び方、ランキングについて話をしましたが、今回はすこし深堀りしてETFの運用方法の種類やETFを大量に買っている投資家の話です。

ETFはいつ始まったのでしょうか

日本初のETFは1995年5月に初めて日経300株価指数連動型上場投資信託(300投信)が上場しました。今年で25年です。

「マーケットメイク制度」とは

日経平均株価やTOPIX連動などたくさんの取引があるETFは、売りと買いが多く流動性が高いのですが取引の少ないETFの場合、希望の値段がつかず、思ったより高い値段で買うことになってしまうケースがありました。

そこで2018年7月に「マーケットメイク制度」が取り入れられました。
東証はETFのマーケットメイク(市場の活性化)を活発にし、ETFの売買を活性化するために、マーケットメイカー(大量の取引をする市場参加者)に対し報酬を出すETFマーケットメイク制度を始めました。
マーケットメイカーがしっかり気配値を提示した場合に報酬を支払う制度です。

「マーケットメイカー」と言われる業者が、「売り」と「買い」の値段を提示してくれるものです。これにより、多くの銘柄で流動性が改善され、思い通りの値段で売買しやすくなってきました。

ETF市場に流動性がつくことによって、まず投資家が長期の資産形成にETFを活用しやすくなり、それによって売買が増えればマーケットメイカーも収益を上げることができ、さらにはETF市場が健全に発展することで東証も恩恵を受けることになります。

この制度により、ETFの流動性が増えることに繋がりました。

マーケットメイカーとは誰

証券会社や専業のトレーディング会社がマーケットメイカーとなっています
証券会社ではETFのマーケットメイクは株式部門が担当します。

専業トレーディング会社は、海外に本社を置いている会社も多く、シンガポール・香港・オーストラリアと様々な地域にあることで日本市場だけでなく、他のアジア市場の商品もトレードしています。

運用方法

つみたてNISAにも活用

NISA、つみたてNISA、iDeCoなど、個人が資産形成をしやすい環境が整ってきている中、保有コストが低いETFに長期投資をしたいと考える方も増えてきています。

ETFは、NISA(少額投資非課税制度)の対象商品です。
NISA口座の年間限度枠である120万円(1人)までは、ETFの配当金および売買益が非課税となります。
また、一部ETFは「つみたてNISA」の対象です。

つみたてNISA対象商品(2020年9月)

対象指数 コード   ファンド名称 運用会社 信託
報酬
マーケットメイク対象 分配利回り
TOPIX  1305 ダイワ上場投信
-トピックス
 
大和アセット
マネジメント㈱ 
0.11%   ○ 1.94%
日経平均株価  1320 ダイワ上場投信
-日経
225
大和アセット
マネジメント㈱ 
0.16%   ○ 1.66%
JPX日経インデックス400 1599 ダイワ上場投信
JPX日経400 
大和アセット
マネジメント㈱  
0.18%   ○ 2.11%
MSCI ACWI ex Japan
インデックス
1554 上場インデックス
ファンド世界株式
MSCI ACWI)除く日本
   
日興アセット
マネジメント㈱
0.24%程度   ○ 1.64%
S&P500指数 1547 上場インデックス
ファンド米国株式
S&P500)
  
日興アセット
マネジメント㈱
0.15%程度   ○ 1.15%
MSCI-KOKUSAI
インデックス

1680 上場インデックス
ファンド海外先進国

(MSCI-KOKUSAI)
日興アセット
マネジメント㈱
0.24%程度   ○ 1.65%
MSCI エマージ
ング・マーケット
インデックス

1681 上場インデックス
ファンド海外新興国
株式(
MSCIエマージング)
 
日興アセット
マネジメント㈱
0.24%程度   ○ 0.49%

リスクを取れる方にはレバレッジ型・インバース型

ETFの中にはレバレッジ型・インバース型を呼ばれるETFがあります。

ブル型(レバレッジ型)


私はお薦めしませんが、ブル型は通常の2倍の値動きをします。レバレッジ型とも呼ばれます。
相場が1%上がれば、2%上がります。
上がるときも2倍ですが、下がるときも2倍なので注意が必要です。

コード名称基準価額前日比純資産総額
1579日経平均ブル上場投信22,840円+60 
(+0.26%)
157.1億円

ベア型(インバース型)

ベア型は通常の逆の値動きをします。インバース型とも呼ばれます。
相場が下がるときに上がり、相場が上がるときに下がります。下げ相場で利益が出るETFです。

コード名称基準価額前日比純資産総額
1580日経平均ベア上場投信3,425円-5 
(-0.15%)
165 億円
1569TOPIXベア上場投信2,744円+9 
(+0.33%)
125 億円

ETFの大口投資家は

「日銀のETF買いが入っています」と言うニュースを聞いたことがありませんか

日銀のETF買いは2010年から始まり当初は上限4500億円でしたが、2016年7月には年間約6兆円ものETFを買っています
現在はコロナ禍対応で一時的に上限を年間12兆円に拡大しています。

ETFの大口投資家は日銀です。

これは日本銀行がETFを買うことでお金を市場(世の中)に出回ることを増やす為です。

お金を世の中に増やすことを金融緩和といいます。

ではどうして金融緩和を行っているのでしょうか

日銀の目的

1物価の安定
2金融システムの安定

金融緩和によって物価の安定2%のインフレ目標を実現するためです。
長年のデフレから抜け出して、経済を成長に乗せることが目的です。

仕組み

  1. 日銀は証券会社からETFを買います。
  2. 日銀の買う量が多いので、足りない時、証券会社は株を買います。
  3. 証券会社は買った株を運用会社に持っていき、ETFと交換します。

このように日銀がETFを買うのは結果として株を買うのと同じ効果があります。
日本の株価を支えているのは日銀だと言ってもいいでしょう。

日銀の買うETFは

①TOPIX(東証株価指数)連動型 
②日経平均連動型
③JPX日経400連動型
④設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するETF

もちろんこれらのETFは私達も売買できます。

現在東証には200銘柄以上のETFが上場しており、さらに海外に目を向けるともっと多くのETFがあります。仕組みやメリット・デメリットを理解して運用すれば、長期投資に向いた商品と言えます。

ヨシオ

前回のブログで「ETFは大船に乗るようなもの」だったよね

そう、日経平均株価のETFなら日本丸

kyoko
ヨシオ

それを買ってるのが日本銀行だとすると日本丸に日本が乗ってることになるな

別にいいじゃない

kyoko
ヨシオ

日本の船に日本を乗せて

一体どこに向かってるの?

東京湾にずっと停泊してるのよ

ここ30年 日本の経済は停滞中なの

kyoko
ヨシオ

なんかファイナンシャルプランナーみたいなこと言うね

ファイナンシャルプランナーです

忘れてると思うけど

kyoko
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