詐欺から資産を守る

 今回は特殊詐欺についての話です。

資産運用ではなく、資産を詐欺から守る話です。

データによると令和元年の特殊詐欺の認知件数は１６,５６１件　被害額は３１５,８億円で、
前年に引き続き認知件数、被害額ともに減少していますが、

依然として高い水準の被害が発生していることから、深刻な情勢にあることがわかります。

 「給付金詐欺」いう言葉を耳にしたことがあると思います。私は詐欺になんかあわないから関係ないと思っている方も、
自分の家族・親族・友人が詐欺にあう可能性はあります。

詐欺にあうと、ほとんどの場合取られたお金は戻ってきません。

いわゆる泣き寝入りです。そして多くの場合、高齢者が多く、一所懸命貯めた資産を詐欺被害にあうと一瞬で無くしてしまうことになります。

そんな事にならないためにも詐欺について学んでください。

日本ではどのような詐欺種類があるのか

特殊詐欺の種類

特殊詐欺とは、被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振込みその他の方法により、不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪をいいます。

令和２年１月1日から、特殊詐欺をさらに詳しく10類型に分類しています。

ここ最近の特殊詐欺検挙数はどれくらいなのでしょうか

H22年～R元年までの手口の認知件数と被害額のグラフがあります。

ピークであったH２６年の被害額と比べるとR１年は３１５億円と５.５割ほど減少しています。
とは言えびっくりするような金額です。

そしてここに令和２年の１月～８月の集計データがあり、被害額は１３３.７億円です。

今年の手口として、コロナ詐欺が増加しているそうです。

※実質的な被害総額とは、詐取又は窃取されたキャッシュカードを使用して、ＡＴＭから引き出された額（実務統計による集計値）を被害総額に加えた額です。

コロナ詐欺事例

１）会社員を名乗る男から「コロナで会社が困っていれば500万から3,000万まで融資します。」等の電話がありました。

２）「80歳以上の方はコロナで補助金が60万円出ます。キャッシュカードと印鑑証明1通を用意しておいてください。」等の電話がありました。

３）女の声の自動音声ガイダンスが流れ、「新型コロナウィルスの流行で給付金があります。案内に従ってください。」等の内容の電話が一方的にありました。

補助金詐欺やその他にマスク詐欺そしてウィルス除去詐欺まで、巧妙な手口で詐欺被害が出ています。

そして、詐欺に合う年齢は圧倒的に高齢者が多いようです。

被害防止対策として国や警察庁は様々な啓発活動をおこなっています。

• 広報啓発活動の推進
  関係事業者と連携した被害の未然防止対策を推進
  防犯指導の推進

被害を免れた人の調査結果

このような結果から、誰でもだまされてしまう危険性があるという認識を持ち、

日頃から詐欺の電話に備えておくことが、被害を防止する上で非常に有効です。

「私は絶対大丈夫」と思っている人ほどだまされやすいのです。また電話の声だけで犯人と見破るのは困難です。

平成30年中には金融機関を始めとする様々な方々による声掛け等によって、合計約143.1億円の被害が阻止されました。

まとめ

警察も予防のためにいろいろな手段を考えてくれていますが

最終的に自己防衛しかないと思います。

資産を形成する方法として、貯める・稼ぐ・増やすそして築いた大切な資産を守ることが

あげられます。

そのためには浪費はもちろんですが、詐欺に合わないように

「資産を守ること」も資産形成には重要なことの１つです。