
向かいのおっちゃんが「もっと年金もらえると思ってたわ」と言うてたよ
「こんなにもらえるなんて!」と言ってる人に会ったことないわね


なぜに年金額が少ないの?
年金は払った自分のお金が戻ってくる制度だから、単純に払ってる額が少ないということよ


じゃ年金に加入する時に 松竹梅のコースを選べるようにすればいいのに
なるほど。梅コースは支払いは少額だけど、年金も少ない


松コースは支払いが えげつないけど、老後がウハウハ
ダブルオプションがあって、松ダブルにすると老後がセレブ


自己紹介で言う奴いそう。
「はじめまして。松ダブルの年金福太郎です。」
私の彼氏って松。しかも ダ・ブ・ル。」みたいな


いいねぇ
年金についてどれくらい知っていますか。毎月掛けているのにきちんと理解できていない人もいるのではないでしょうか
今回は年金の基礎知識について話していきます。
年金は保険です。
私達が納めている年金は「老後を保障するもの」と思っている方も多いと思いますが、年金の本質は「保険」です。
貯金ではなく何かあった時の保険です。
生命保険ならば不慮の事故や死亡に対しての保険
自動車保険ならば自動車事故への保険です。
「年金保険」は長生きした場合に備えての保険です。
年金は長生きした人が得をする保険
支給開始前に亡くなった方は遺族なら「遺族年金」が出ますが本人は受け取ることができません。
本人にとっては完全な掛け捨て保険です。
逆に100歳まで生きられたら35年間受け取ることができます。
公的年金の仕組み
・生涯にわたって亡くなるまで年金は受給できます。
・支給以前に亡くなった人は掛け捨てとなります。(遺族がもらう)
年金保険と生命保険の違い
生命保険は万一、若くして不測の死を迎えてしまった場合に遺族に多額の保険金がおりますが
年金保険は早く亡くなった方が支払った保険料が長生きした遺族に支払われるかたちです
長生きした場合に備えておくのが年金保険
死亡した場合遺族の生活のために備えておくのが死亡保険(生命保険)です。
こうした保険の仕組みをわかっていれば「国が無条件に老後を保障してくれるもの」
「年金は福祉である」というイメージが変わってくるのではないかと思います。
年金保険は自分達が払った保険料を分け合うしくみです。
ある条件下の元でもらえる「保険」であって一律にもらえるものではないということを分かっていただけますか
国に対して年金が少ない これでは生活していけないと批判する人がいますが、保険原理から言えば
受け取る保障額が少ないのは、納めた保険料が少ないからです。
ですので、40年間納めた人と10年しか保険料を納めていない人では納めた保険料に違いがあります。
例外があります
所得が低くて保険料を納めることができない人には保険料免除があります。
また第3号被保険者も保険料を納める必要がありません
第3号被保険者とは会社員や公務員の配偶者で年収が一定以下の人専業主婦(主夫)です。
何故このようになっているかというと
国が「低所得者や専業主婦(主夫)は社会全体として支えるべき存在である」という考え方をとっているからです。
その考え方に基づき、このような方々の分の国民年金の保険料は、その他の第1号被保険者や第2号被保険者が肩代わりしたり、国庫から負担金を出すことによって支えているのです。
これらの例外はありますが
基本的には、納めた保険料の額に連動して、老後に受け取れる年金額が決まっています。
言うまでもありませんが、民間の私的保険は、保険料を納めない人には支給はありません。
賦課方式と積立方式
年金には「公的年金」と「私的年金」があり
国が国民皆年金として運営している国民年金、厚生年金は「公的年金」
民間が運営しているのが「私的年金」です。企業年金、確定拠出年金、個人年金などが私的年金です。
賦課方式
賦課方式とは、現役世代から集めた保険料を老齢世代の年金給付に充てる方式です。
自分が支払ったお金は今の高齢者にあげる。自分が高齢者になったときには、そのときの若い人の保険料から年金をもらうというシステムです。
日本をはじめ、主要先進国の公的年金はこの方式が大半です。
長い目でみると自分の支払った保険料が後で年金として戻ってくるかたちになっていると言えます。
平均寿命を80歳とします。公的年金は20歳から60歳まで40年間納めて60歳から80歳
まで20年間受け取るしくみです。
積立方式
積立方式とは年金を受給する時に必要となる財源を現役世代のうちに積み立てて行く方式です。
個人年金保険などはこの方式にあてはまります。
長所として自分の年金は自分で貯めるという方法なので少子高齢化などによる世代間格差が起きにくいですが、
想定を超えるインフレによる価値の目減りや運用環境の悪化があると終身に渡って十分な年金を支給できなることがあります。
〈ものすごく単純化した公的年金の数式〉
「40年納めた保険料の総額」=「20年で受け取る年金の総額」
年金は保険数理で成り立っています。
保険数理とは保険会社が定める保険料・責任準備金・契約者配当など、保険業務に関する数学的な計算や理論のことを意味します。保険料を「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」に基づいて計算することは、保険数理の基本とされます。
公的年金でもらえる額は、「月給の4割」が目安
多くの方が一番知りたいのは年金がどのくらいもらえるのかということでしょう
年金の基本的な数式は
「40年納めた保険料の総額」=「20年で受け取る年金の総額」これをもとに考えれば、
1年当たりに受け取る年金額は、1年あたり納めた保険料の2倍くらいであることがわかります
(40÷20=2)
〈おおよその年金額予想〉毎月の年金額=月給の約4割
月給20万円の人は、8万円程度。月給30万円の人は、12万円
月給40万円の人は16万円
ここで気をつけておきたいのは、年金額を考えるときには
「生涯を通じての平均給与額」が基準になるということです
若いころは給与が安く、年を重ねるにつれて給与は増えていく人が多いはずです。
すると退職間際の給料は生涯を通じての平均より多くなっていますので
年金支給額が思っていたより低いという感覚になってしまいます。
ねんきん定期便
毎年私達の元に届くねんきん定期便
皆さんはきちんと見ていますか。 何故確認しなければならないのでしょうか。
これは国から発行された「レシート」にあたります。
会社員の方は給与から天引きされていて給与明細でも確認出来ますが
会社からもらう給与明細の年金支払額は会社が発行したレシートにすぎません。
本当に国に納付されたかどうかを証明する資料は、「ねんきん定期便」だけです
それは国がきちんと年金保険料を受け取ったかどうかを証明するもの、つまり「国から発行された領収証」です。
このねんきん定期便には将来受け取る年金の見込み金額が書かれています。
これは現在までの納付状況によって計算されているので、ある程度の額をつかむことが出来ます。
またPCやスマホから年金情報を確認出来きる「ねんきんネット」もぜひ活用してください。
ねんきん定期便を注意深く確認したほうがいいのは会社員などサラリーマンです。
何故でしょうか。
世の中には保険料をきちんと納めていない会社もあるからです。
ねんきん定期便は国が発行していますので、いくら納めたのかがはっきりわかります。
毎回きちんと確認してください。
ねんきん定期便のみかた
将来受け取る年金額(見込み額)
この金額では生活費として足りないと思う人は貯蓄や私的年金を考えてみてください。
今回は
高橋洋一氏の「年金問題」嘘ばかりの著書を一部引用・参照しています。
「年金問題」は嘘ばかり ダマされて損をしないための必須知識 (PHP新書)
まとめ
若い世代にとっては、年金はまだまだ先のことであまり意識することはないのかも知れません。
ただ40歳を過ぎてくると、将来や老後のことが気になってきます。
いつまで働くのか、老後のお金はどうしよう、そして私はどれくらいの年金を受け取れるのだろうと考えるものです。
年金をもらうようになってはからでは遅いです。
そのためにも若い内から年金についての知識は必要です。
皆さんはきちんと理解していましたか


はい。きちんと理解しました。
じゃ年金で一番大事なポイントは?


元気で長生き
確かにそれが一番


あと大事なのは公的年金プラス自分で資産形成することだね
私は公的年金と松コースの投資やってるわ


うそつけ 投資は梅干しコースじゃん
梅は干すな!

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