コメダ珈琲を深堀りしてみました。

今日は久しぶりに気になる銘柄を深堀りしてみました。

最近一人で喫茶店に行くことが多いのですが、その中からちょっと懐かしい感じのお店

「コメダ珈琲」を紹介していきます。

名前の由来

コメダの起源は1968年に創業者の加藤太郎氏が愛知県名古屋市で「コメダ珈琲店」の1号店を開店したことにさかのぼります。

「コメダ」の名称は創業者の家業が米屋だったことに由来しており「コメ屋のタロウ」にちなんでいます。

元々は個人で経営していた喫茶店でしたが、70年代から「のれん分け」形式で店舗を拡大し、93年にはフランチャイズチェーン(FC)運営を目的とした「コメダ」を設立しました。

かつては中部地方での店舗展開が中心でしたが、2000年代に入ると全国に拡大し始めました。

２０14年には経営資源を有効活用するため、現在の企業体となるコメダホールディングスを設立し、２０16年に東京証券取引所市場第一部への上場を果たしました。

上場して５年ですが、外食業界では営業利益は１０９社中６位の５８億円

ファミレス・ファーストフード業界では４位となっています。

2019年6月には全国47都道府県出店を達成しています。

コメダ珈琲の特徴

ユニークなメニュー

名古屋地方のモーニングをご存知ですか？あんこが乗ったトーストが出てきます。

私の住んでいる関西や他の地域ではない特徴のあるモーニングサービスです。

小倉あんが付いたトースト　朝から濃いなと思うのは私だけ・・。

そしてデザートもシノワールという温かく甘口のデニッシュの上にソフトクリームを載せた軽食兼デザート。ついつい手がでてしまう美味しさです。

FC店舗

「定額ロイヤルティー制度」

コメダの直営店数は1割未満で、FCの店舗数が9割強を占めています。直営店が多い場合は売り上げが大きく減ると、人件費や賃料などの負担が重くなり、赤字に転落してしまうおそれがあります。

コメダは直営店比率が低く、FC店から一定額のロイヤルティー収入を得ています。
グループ内でコーヒーやパンなどの製造能力を持ち、各店舗に安定的に商品を供給できるサプライチェーン(供給網)が強みとなっています。
FC店への卸売りも20%前後と収益の柱となり、同業他社に比べ高い売上高営業利益率を維持しています。

コメダのFC制度は席数に応じた「定額ロイヤルティー制度」を採用しています。FCは売上高の割合に応じてロイヤルティーを支払う制度が主流ですが、その場合売り上げが伸びれば支払うロイヤルティーも増えることになります。コメダはどんなに売り上げが増えても定額のため、努力した分だけ利益を上げることが可能です。オーナーの負担軽減を考慮した各種制度が店舗数の増加にもつながっています。

業績を見てみましょう。

コメダホールディングス（３５４３）

売上：３２９億円（２０２２年２月予想）

	202002	202102	202202 (会社予想)
月数	12	12	12
売上高 （前年比）	31,219	28,836 -7.6 %	32,900 14.1 %
営業利益	7,878	5,511 -30.0 %	7,250 31.6 %
経常利益	7,775	5,391 -30.7 %	7,100 31.7 %
当期利益	5,376	3,590 -33.2 %	4,850 35.1 %

コロナ禍の下、緊急事態宣言が発令され、依然として先行きの見通しが不透明で厳しい状況となりましたが、限定メニューの積極投入、テイクアウトやデリバリー体制の強化に加え、地元密着でリピーター客が多いビジネスモデルも業績を下支えしたようです。

22年2月期の売上収益は前期比14%増の329億円、営業利益は同32%増の72億円の予想です。

チャート

株主優待

株主優待用のプリペイドカード「KOMECA」を贈呈し、年2回、1回当たり1,000円を優待しています。

ロゴマーク

コメダ珈琲店のロゴマークは男性がコーヒーを持っているデザインですが、

これは創業当時に常連だった美大生との会話で「勉強のためにデザインさせてほしい」と言われたことをきっかけに作ってもらったものだとか。

「中世のヨーロッパの紳士がコーヒーを飲んでいる姿」をデザインしたものだそうです。

コロナ禍で外食産業のダメージは相当なものがあります。

その中でコメダ珈琲店は確実に売上を伸ばし、海外進出まで果たしています。

まだコメダに行ったことがない方はぜひ一度足を運んでみてください。