
ルクセンブルクって知ってる?
なんかヨーロッパの調子にのった国でしょ


言い方!
でその思い上がった国がどうしたの?


じつはその調子こいてる国が世界一のお金持ちなのよ
言い方!


それで、どうしてこんなに小さな国がお金持ちなのか調べてみたのよ
どうやら調子こいてるわけじゃなさそうだね

今日は世界の投資信託のデータからある1つの国に注目してみました。
世界屈指のお金持ちの国 「ルクセンブルク」です。
皆さんは投資信託やETFの運用をしていますか
投資信託協会が発表したデータでは2021年2月末の投資信託の純資産総額は
4兆2,544億円増加し145兆9,332億円と、4ヵ月連続で過去最高を更新しました。
これは日本だけでなく、世界的に増加傾向にあります。
国際投資信託協会のデータによると2020年10月~12月の
世界の規制オープンエンド投資信託の残高は63.06兆ドルとなっています。
これは6月~9月まで期間より10.8%増加しています。
表を見ても2020年Q1に比べても30%以上増加しています。

※規制オープンエンド投資信託とは、ミューチュアルファンド①、上場投信、機関投資家向けファンドを含む。以 下「投資信託」という。
①ミューチュアルファンド・・株式や債券で運用する米国の投資信託のうち、個人投資家が好きなタイミングで購入、売却できるオープンエンド型の商品を指します。
次に国別の順位を見てみましょう。
投資信託残高上位10カ国

1位のアメリカはなんとなく納得できます。
日本は8位です。
ここで2位のルクセンブルクに注目してみました。
日本人にとってはあまり馴染みのない国です。
私も名前は聞いたことがありましたが、よく知りませんでした。
ノートルダム大聖堂があり、町並みは世界遺産に登録はされていますが、
他の欧州の国と比べると何が?・・・。
ではどうしてルクセンブルクが2位になっているか、その理由を調べて見ました。
ルクセンブルク

地図を見ると周りをベルキー、ドイツ、フランスに囲まれた地理的に大変恵まれた国です。
人口は約62万人で公用語はフランス語となっています。
神奈川県と同じくらいの面積です。
世界で唯一の大公国であり、ワインとチョコレートが有名です。

ではなぜこのような小国が投資信託残高が世界で2番目なのでしょうか
それはこの国がとてもお金持ちだからです。
実は1992年からずっと一人当たりのGDPが世界一で世界屈指のお金持ち国家なのです。
経済成長率も年4−5%となっています。
2019年 一人当たりのGDP順位
一人当たりのGDP(ドル) | ||
1位 | ルクセンブルク | 115,839 |
2位 | スイス | 82,484 |
3位 | アイルランド | 80,504 |
4位 | マカオ | 79,251 |
5位 | ノルウェー | 75,294 |
6位 | アイスランド | 67,857 |
7位 | 米国 | 65,254 |
8位 | シンガポール | 65,234 |
9位 | カタール | 62,919 |
10位 | デンマーク | 59,770 |
ちなみに日本は26位 40,256ドルです。
ルクセンブルクは
この1人当たり名目GDPが世界1位であり、2位のスイスと比べてみても1.4倍の差があります。
それだけ豊かでお金持ちが多いということでしょう。
GDPとは国内総生産のことで、国の経済力の目安とされています。
1人あたりのGDPが高いということはそれだけ生産性も高く消費も多いということになります。
参考
GDP(国内総生産)とは、
国内で一定期間の間に生産されたモノやサービスの付加価値の合計金額です。
GDPにも2種類あり名目GDPと実質GDPがあります。
名目GDP・・・そのままの金額で算出したGDPになります。
実質GDP・・・物価変動の影響を取り除き、その年に生産されたモノやサービスの本当の価値を算出したものです。
1人当たり名目GDPとは
名目GDPを人口で割った一人当たりの名目GDPを一人当たりGDPとしています。
一人当たりGDPはその国の生活水準を示す指標としてよく考えられています。
では何故ルクセンブルクが世界1位なのでしょうか
それはルクセンブルクの歴史と政策に大きな関わりがあります。
1960年代までは鉄鋼業中心の産業構造でしたが、1970年代の石油危機以降は
低い源泉課税率等,金融機関に有利な枠組みを提供することで急速な金融業の発展を遂げ,
欧州の金融センターとしての地位を確立しました。
2016年には金融サービス業をはじめとする第三次産業がGDPの約88%を占めています。
そして今では欧州有数の金融センターとなっています。
そのため多くの世界企業がルクセンブルクに進出しており欧州本社機能をもたせています。
外務省のデータによると、ルクセンブルクに進出している日本の企業はファナック、楽天
みずほ信託銀行、三菱UFJ信託銀行、野村グループ、帝人をはじめとし
金融分野、製造分野等を中心に31社が進出しています。
金融分野では、従来から強みのある投資ファンド、プライベートバンキングといった分野に加え、
最近ではグリーンファイナンスといった分野への積極的な取組を推進しています。
また、金融とICTの融合分野であるフィンテックにも力を入れています。
そのほかに宇宙技術にも力をいれています。
宇宙分野では、小惑星等の地球近傍天体での資源採掘を計画しており、関連民間企業の誘致、
研究開発プロジェクトへの投資や、採掘した鉱物資源に係る所有権についての国内法整備を行うなど、
官民を挙げて積極的に取り組んでいます。
いかがでしたか
ルクセンブルクは人口がわずか62万人です。これは鳥取県と同じくらいです。
調べてみると
世界一お金持ちの国といわれた意味がわかりました。
日本もなにか突出する産業を行わないとますます世界からおいてけぼりになりそうです。

ルクセンブルクごめんなさい
そうよ。調子にのってるわけじゃないのよ


なんか上位の国を見ると小国が多いよね
それにアジアでも日本はシンガポールやマカオに負けてる


テレビで見たんだけど日本のOLがシンガポールのOLの給料聞いて嘆いていたわ
そうなのよ それにシンガポールの株や仮想通貨の売却益は非課税よ


僕も移住した方がいいかな
それ投資で儲けている人のセリフ


・・・
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