アクティブファンドを選ぶ基準

普段私のブログでは資産運用の方法としてETFやインデックスファンドを紹介していますが、今日はアクティブファンドについて紹介します。

投資信託を運用している方ならば、インデックス・アクティブという言葉を聞いたことがあると思いますがアクティブファンドとはどのようなファンドか、何を基準に選べばいいのか詳しく話していきます。

アクティブファンドとは

投資信託の運用手法の１つです。

「アクティブファンド」とは、運用会社が独自に銘柄選択や投資判断などを行い、

TOPIXなどの指数を大きく上回るリターンを目指して運用が行われます。

しかし、運用がうまくいかないと、指数を下回る運用成果しか出ないリスクがあります。

また、運用会社独自の銘柄選定や投資対象の精査などを行ったり、短期的な売買を繰り返したりするため、インデックスファンドよりも運用管理費用（信託報酬）などの投資コストがかかります。

ただしパフォーマンスがよい投資信託を選べば、高いリターンが期待できるのがアクテイブファンドです。

気になる費用

・購入時手数料（販売手数料）

投資信託を購入する際は販売会社に対し、申込価額の数%を「購入時手数料」として支払います。

ただし、「ノーロード」と呼ばれる投資信託は、購入時手数料がかかりません。

・運用管理費用（信託報酬）

投資信託の運用期間中は、投資信託の保有額に応じて、「運用管理費用（信託報酬）」が日々信託財産から差し引かれます。運用管理費用の年率は、「投資信託説明書（交付目論見書）」で確認できます。

・信託財産留保額

投資信託の払い戻しをするとき、手数料とは別に支払う費用です。換金する際に発生する
売買手数料などを、残存する受益者が負担すると不公平が生じるため、解約を申し出た受益者から信託財産留保額を徴収します。

インデックスファンドの信託報酬が平均0.42％に対してアクティブファンドの信託報酬は平均1.15％となっています。
最近では信託報酬自体が年々下がってきている傾向にあります。

アクティブファンド何を基準で選ぶとよいのか

基準価額がベンチマークを上回って推移しているか、シャープレシオの数値の大きさ（大きいほどよい）が、運用成果を判断するためのポイントです。

運用の良し悪しを判断する指標としては、投資リスクに対するリターンの度合いを表す「シャープレシオ」などを使うのが一般的です。シャープレシオは、「効率係数」と表記される場合もあります。

シャープレシオ

投資のリスク（価格変動）の大きさに比べてどれだけリターン（収益率）を得られるか、運用効率の高さを示します。

数値が大きいほど運用効率が良いとされ、一般に1を超える投信は優秀と言われています。

数値の大きさから、投信のポートフォリオ（資産構成割合）が取るリスクに見合うリターンを上げているかをチェックして、相対的に評価します。

計算方法は投資のリターンから国債利回りなどリスクのない資産のリターンを引いたうえで、リスクで割ります。
今は超低金利が続いているため、単純に投資のリターンをリスクで割って求めることもできます。

トータルリターン

トータルリターンも、投資信託の良し悪しを判断する基準の1つです。

トータルリターンとは、投資信託の基準価額に基づく評価額や、これまでに受け取った分配金、一部払
い戻した投資信託の売却金額（キャピタルゲイン）の3つを含めた、トータルの損益のことです。

トータルリターンを知ることで、投資信託の運用成果がプラスなのか、マイナスなのかがひと目でわかります。

アクティブ型の投資信託の場合は、投資対象が海外資産であったり、複数の投資信託に投資する「ファンドオブファンズ」という形を取っていたりすると、運用管理費用が高くなりがちです。

運用管理費用が高くても、費用に見合うだけの運用成績が上げられていれば、投資を控える必要はありません。
もちろん、同じような投資対象・投資手法の投資信託であれば、運用管理費用が低い商品の方が利益率が上がります。

アクティブファンドは信託報酬が高いというイメージがあるかと思いますが

もし運用利益がそれ以上であるならば利用してみる価値はあるのではないでしょうか

今回運用成績のよいアクティブファンドを選んでみましたのでいくつか紹介していきます。

投資信託は6000本もあり、どのように選べばよいのか迷いますが今回選ぶ基準として　

ウェブサイト　モーニングスターより

過去1年間でシャープ・レシオ、トータルリターンの高いもの

投資先は「国際株式」と「国内株式」に限定しました。

シャープレシオの高いランキング：国際株式

順位	ファンド名	運用会社	シャープ レシオ	トータル リターン
１位	世界小型株厳選ファンド	三井住友DS	7.28	69.95%
２位	AB･G･グロース･オポチュニティーズ	アライアンス	7.12	61.37%
3位	東京海上･グローバルペット 関連株式F(H無) 『愛称：ぽちたま』	東京海上	7.05	65.29%
4位	イノベーション・インデックス・AI	三井住友DS	6.86	63.75%
5位	SBI 米国小型成長株ファンド 『愛称：グレート・スモール』	SBIアセット	6.64	85.43%

シャープレシオの高いランキング：国内株式

順位	ファンド名	運用会社	シャープ レシオ	トータル リターン
1位	SBI 日本･アジアフィンテック 株式ファンド	SBIアセット	4.66	76.27%
2位	IPOリサーチ･オープン 『愛称：リターン・エース』	三菱UFJ国際	4.52	91.44%
3位	情報エレクトロニクスファンド	野村	4.06	63.73%
4位	みずほジャパン･アクティブ･S (通貨)豪ドル	アセマネOne	4.04	73.67%
5位	みずほジャパン･アクティブ･S (通貨)ペソ	アセマネOne	4.04	86.06%

トータルリターンの高いランキング：国際株式

順位	ファンド名	運用会社	シャープ レシオ	トータル リターン
1位	eMAXIS Neo バーチャルリアリティ	三菱UFJ国際	5.10	208.10%
2位	eMAXIS Neo 自動運転	三菱UFJ国際	5.51	173.64%
3位	eMAXIS Neo ナノテクノロジー	三菱UFJ国際	6.49	167.18%
4位	インベスコ 世界ブロックチェーン 株式『愛称：世カエル』	インベスコ	3.90	163.02%
5位	iFreeActive EV	大和	5.16	127.15%

トータルリターンの高いランキング：国内株式

順位	ファンド名	運用会社	シャープ レシオ	トータル リターン
1位	SBI 日本株4.3ブル	SBIアセット	3.28	299.23%
2位	楽天 日本株4.3倍ブル	楽天	3.27	299.07%
3位	eMAXIS Neo バーチャルリアリティ	三菱UFJ国際	5.10	208.10%
4位	ブル3倍日本株ポートフォリオV	大和	3.04	181.02%
5位	楽天 日本株トリプル･ブル	楽天	3.03	180.57%

１年間のランキングを見ていただきましたが

過去10年でもっとトータルリターンが高かったアクティブファンドは

DIAM 新興市場日本株ファンド です。

投信会社名：アセットマネジメントOne

このファンドのすごいところは設定来のトータルリターンが2197.74%にもなっています。

 現在の基準価額　1０９，６２４円　（基準日：2021/05/24）

分配金を再投資した基準価額は高い時で24万にもなっていました。

トータルリターンが高いだけではよいファンドとは言えませんがインデックスファンドでこのリターンはなかなか出せない値です。

	トータルリターン
1か月	-2.97%
3か月	4.02%
6か月	8.28%
1年	86.84%
3年	22.94%
5年	26.79%
10年	31.13%
設定来	2197.74%

特徴

投資対象：新興市場に上場された株式です。

委託会社独自のユニバースを用い､対象となる株式を様々な観点から分析して､銘柄の選定を行っています。

ポートフォリオの構築にあたっては､個別銘柄調査を通じて企業の成長力､競争力､収益力､経営力､株価等の観点から銘柄を選別し､業種比率､時価総額などにとらわれず､構築を行っています｡

※「ＤＩＡＭ新興市場日本株ファンド」の購入の申し込み受付は一時停止しています。

まとめ

投資信託は6000本以上もあり、どの銘柄を選べばよいのか迷います。

そのためにインデックスファンドのほうがわかりやすいので多くの方が運用しています。

アクティブファンドはインデックスファンドと違いファンドマネージャーの裁量が試されるファンドでもあります。

運用成績のよいファンドを見つけ出すのは難しいですが、証券会社や運用会社のウェブサイトなど使って探すことができます。

また個別株を運用している方ならどの株を買えばいいのか迷う時があると思いますが銘柄選定時にプロが運用しているアクティブファンドの中身を参考することも出来ます。

これからアクティブファンドを運用したいと考えている方も自分で分析してみて、これなら投資できると考えたならアクティブファンドをぜひ買ってみてください。